SUVとクーペ、ありえない統合がすでに始まっている

SUVとクーペといった、全く違う状況で生まれた二つのモデル。

こういった全く異なるものが統合される時、とても魅力的な新たなものが創造されるというのは、どんなジャンルでも起こりうることだと思いますが、クルマという分野において、これほどありえないもの同士の統合がすでに始まっているというのは、とても興味深く面白いものではないかと思います。

まず、そもそもクーペとSUV、それぞれどういう歴史の中で生まれてきたのかをチェックしておきたいと思います。

実はあり?クーペの本来の意味とは

クーペというのは、基本的にはシートが1列で2人乗りというのが条件だとされています。

もちろん中には2列シートで5人乗りのクーペも多く存在していますで、そこまで厳格な決まりが存在する訳ではありません。ただやはり、2列目シートが存在していても、とても空間が狭かったりと、簡易的になっている場合も多く、そもそもドアが両側1枚ずつしか設置されていないので、乗り降りも大変といった側面があります。

クーペは、フランス語が起源となっていて、「馬の切られた馬車」といった意味を持つそうです。クーペと言えばスポーツカーを連想される方もおられるかもしれませんが、たとえスポーツ向きではないクルマであったとしても、1列シートで2人乗りだとクーペと呼んだりもするそうです。

これらを合わせたイメージとしては、やはり贅沢で優雅な乗り物だということが言えるのではないかと思います。

SUVとクーペ、その共通点について

上記にてクーペの部分をカンタンにチェックしましたが、そもそもクーペという名前の由来が「馬車」だったというのは、とてもオシャレな印象を受けますね。

それに対してSUVというのは、もっとサバイバルな印象を受ける起源となっています。何と言っても生まれたのが南カリフォルニアの砂漠。

荒れた砂漠、荒野を走破するために生まれて、砂まみれ、埃まみれになりながら力強く走るというイメージです。

そんなクーペとSUVが融合するのは、どういうことなのか?何か共通点があるのではないのか?

そんな疑問をお持ちの方もおられるのではないかと思いますが、実はとても分かりやすい共通点があるのです。それこそが「ライフスタイルの象徴になっている」ということです。

現在のSUVは、砂漠を走破するためのクルマではありません。スポーツユーティリティービークルという名が示す通り、アウトドアスポーツを楽しむためのクルマというのがSUVですね。

そしてクーペは、2人乗りというのがそもそもライフスタイルを表現しています。たとえば子育てが終わった世代であったり、ドライブを楽しみたいという方々の生活スタイルに応えられるのがクーペです。ということは、「アウトドアを楽しみたい、子育てが終わった世代」ということになると、SUVクーペというのが非常にマッチする、といった事にもなってきます。

このように、SUVとクーペというのは、その背景にある歴史も起源も全く異なりますが、ライフスタイルを表現するクルマという点でとても大きな共通点を持っているということになります。

それ以外にも、最近の日本のSUV事情として、コンパクトで運転のしやすいモデルというのが多く登場してきており、エクステリアデザインについても、一般的な道を走行するためのオンロードという要素を強めにした、クロスオーバーSUVというのが人気になってきています。

このコンパクトSUVやクロスオーバーSUVのエクステリアデザインの特徴は、流線形でオシャレであること、というのが挙げられますが、この部分はまさにクーペとそのまま共通する部分でもあります。

そういった事から、SUVクーペという新たなモデルに注目が集まりつつあるのですね。

SUVクーペ、人気モデルをチェック

SUVクーペのはしりとも言えるモデルは、日産のスカイラインクロスオーバーではないでしょうか。まさにクーペとSUVを融合したデザインというイメージをそのまま形にしてしまったようなモデルとなっています。

それ以外にSUVクーペとして人気のモデルは、マツダのCX-3ですね。コンパクトでありながら美しいエクステリアデザインと走行性能を持つこのモデルは、発表以来とても強い人気を誇っています。

エクステリアの美しさや、クーペとしての魅力も備えるSUVに人気が集まる中、ついに2016年にトヨタが動き出し、発表が予定されているのがC-HRです。201612月初旬現在、先行商談が始まっており、2016年内には販売を開始するとの事です。

立体的で最先端を感じされる洗練されたデザインは、まさにクーペの持つ美しさをそのままSUVに持ってきたと言っても良いでしょう。クーペの持つ美しさと、SUVの持つ機能性、両方の良い所を全て合わせたようなモデルとなっています。

SUVのクーペ、今後の展開は?

トヨタがSUVクーペを発表したことで、今後はこの分野により注目が集まるのではないかともいます。やはりデザイン性と走行性能の両立というのは、クルマの魅力の一つですよね。

今後も他のメーカーから新たなSUVが投入される可能性もありますので、ぜひチェックしていただければと思います。
>>SUV車種比較情報をチェック

まとめ

初めての方にとっては、意味が分からないかもしれないクーペのSUVの融合。しかしその歴史や期限を紐解いていくと、なるべくしてなったような印象すらも受けます。

オシャレで洗練されたエクステリアデザインと、走行性能、居住性能、燃費性能、これからの時代に大きな選択肢の一つとなっていくのではないかと思います。

SUV、日米を比較すると見えてくる購入基準の違いとは?

SUVという車を選ぶ際に、実は日米のSUV事情を少し調べて比較をすると「車のことが全く分からない」という方でも、あっという間にSUVについて理解ができるようになります。まずSUVという単語そのものについて調べてみると、すぐに「Sport Utility Vehicle」、スポーツ・ユーティリティー・ビークルの略だと分かります。

これは日本語では、スポーツ用多目的自動車、といったニュアンスの意味となるのですが、もっとかみ砕いて言うと、「スキーやサーフィン、キャンプといったアウトドアを楽しむためのクルマ」といったような感じになります。

しかし、実はこれだけでは、SUVについて調べたいと思っている方にとっては、ちょっと理解が不十分になってしまう面もあります。

というのはどういう事なのかというと、SUVと一言に言っても、実に様々な車種が発表されています。それこそトヨタのランドクルーザーといった排気量が4.6Lという非常に大きなクルマから、スズキのハスラーといった軽自動車タイプまであります。

あるいはホンダのヴェゼルといったコンパクトタイプで、排気量も1.6L前後といったサイズのSUVもありますし、ハリアーやレクサスLXといった高級モデルまで本当に様々なタイプが存在しているのです。

通常、クルマを選ぶ時というのは、たとえばミニバンであればミンバンの中だけで、ある程度の「統一の基準」というのがあります。

リッター2.0Lクラスのヴォクシーやセレナを比較して検討したり、タントとN boxを比較したり、あるいはアルファードとエルグランドを比較検討するといったカタチですね。

そうやって排気量によって分けて調べていくことで、ある程度の絞り込みができて実際に購入する車種を決めていけるという流れになるのですが、SUVに関しては、排気量が0.66Lから4.6Lまで様々、エクステリアもジープやクロスカントリーといった感じのものもあれば、流線形でスタイリッシュなものまで、実に様々です。

クルマにあまり詳しくない方にとっては、「どこからどう調べれば良いの?」と戸惑ってしまうかもしれません。

そういった部分が、日米のSUVを比較すると、とても分かりやすく頭が整理されていきます。今回はそんな、日米のSUVの違いから、購入基準を分かりやすくつかんでいただけるように、ご紹介をしてきたいと思います。

SUVはアメリカが発祥

本題に入る前に、少し話が逸れてしまいますが、SUVは米国が発祥となっています。

もともとは1960年代にアメリカ社会の現状に反発する人たちが、ピックアップトラックに「シェル」と呼ばれる独特なパーツを乗せたクルマに乗って、南カリフォルニアの砂漠で生活を始めたことがキッカケとされており、その時に彼らが改造して乗っていた車が一般にも受け入れられるようになって、現在のSUVのような形になっていったわけですね。

アメリカのSUVは、ハッキリしていて分かりやすい

それではまず最初に、アメリカの分かりやすいSUV事情についてご紹介をしていきたいと思います。本来のSUVというのは、先述の通り「南カリフォルニアの砂漠での生活」というところが発祥とされています。

実はアメリカでは、アウトドアを楽しむレジャーの一つとして「南カリフォルニアの砂漠でのキャンプ」といった楽しみ方が一般的にも浸透しているのです。

もちろん砂漠の奥深くまで行くのではなく、道路が舗装された範囲で、家族で安全に楽しめる範囲内という事になります。アメリカの開拓の歴史と、砂漠といった荒野というのは、とても深い関係がありますので、子どものための教育としても、人気のあるレジャーだと言えるでしょう。そんな中でSUVというのは、実際に砂漠での走行を必要とされるシーンが出てきます。

日本で言えば、鳥取砂丘をクルマで走るようなイメージかもしれません。普通の車ではとても走れない路面状況ですので、大排気量で、圧倒的なパワーを持つエンジンと、大きなタイヤ、高い車高が必要となります。

そのため、アメリカのSUVというのは、ハマーH2やキャデラック エスカレード、リンカーン ナビゲーターといった、排気量が

5.0Lや6.0Lといった、日本ではまず見ないような大きなエンジンを載せ、タイヤも非常に大きく、見るからにパワーのありそうなSUVというのが販売されています。まさに「これぞSUV」という分かりやすさがあるのが、アメリカのSUV事情という事になりますね。

日本のSUVには、特別な事情がある?

それに対して日本のSUVというのは、大きく事情が異なります。

まず砂漠と呼べる砂漠は存在しませんね。それに、川の流れる渓谷といった場所は多くありますが、そもそもそんな場所へ車で入ろうという考えが日本にはありません。つまり日本という国では、アメリカのSUVのような大迫力のクルマがあっても、活用できる場所がほとんどないに等しいのです。

鳥取砂丘をクルマで走り回れるようなら使えるかもしれませんが、基本的には禁止されています。とは言っても、やっぱり「砂漠などの荒野をガンガン走るクルマ」というのは、その精神や魂に共感し、魅力を感じる部分も多くあるのです。

そこで、そんなアメリカのSUVのスピリットを表現しつつも、日本の事情に合わせて増えてきているのが、日本のSUVの事情ということですね。

たとえばトヨタのランドクルーザーは、雪道といった豪雪地帯での使用はもちろん、海外への販売も考えて作られています。

それに対して、ホンダのヴェゼルや、マツダのCX-4といった車は、SUVの魅力を表現しつつも、静粛性や燃費といった、日本の事情に合わせて展開されているという事になります。

SUVに軽が登場した理由

日本に軽自動車のSUVが登場した理由。それはここまでご紹介してきた流れを考えれば、すぐにご理解いただけると思います。アメリカのSUVには大きな魅力がありますが、日本では排気量5.0Lや6.0Lの4WDを使うような場面はほとんんどありません。

それどころか、細くて狭い道が多かったり、ほとんどの道路が舗装されているといった事情もあります。そうなると当然、「SUVには憧れるけど、使いやすくて乗りやすいクルマがいい」というニーズが出てきますよね。そして登場したのがハスラーだという事になります。

まとめ

日米でのSUVの違いについて比較をしてきましたが、いかがでしょうか?

SUVにいろいろな排気量やスタイルが存在するのは、「もともとのSUVの姿」と「日本に合わせたSUVの姿」という両方が存在するからなんですね。

そこさえ掴んでしまえば、あとはご自身のライフスタイルに合ったSUVを選べば良いのだという事が、自信を持って考えていただけるようになるのではないかなと思います。

SUVの走行性能は、求められるモノが分かれつつある?

SUVに求められる走行性能。これはそのSUVという車のエクステリアを見れば、おのずとイメージできるのではないかと思います。

迫力のある車体に、高い車高、そして大きなタイヤ。しかもタイヤはデコボコとしていて見るからにワイルドな雰囲気を醸し出しています。ということは?

走行性能はずばり、どんな路面の状況、条件であってもしっかりと走ってくれることや、たくさんの荷物を積んでいても力強く前進してくれることだというのが想像できますよね。

そのイメージ通り、もともとSUVというカテゴリーの車の原型は、砂漠の中で生まれたとされています。1960年代に、ヒッピーと呼ばれる人たちが、車に荷物を積んで砂漠で暮らすようになったのだそうですが、その時に彼らが改造して使っていた車を、正式にメーカーが参考にして生まれたのがSUVだという流れです。

そのためSUVというのは砂漠といった路面の状況が悪い場所でもしっかりと走れるように、四輪駆動であったり、大排気量であることが必須条件でした。

その原型は今でもしっかりと引き継がれており、たとえばマツダのCX-5、ホンダのヴェゼル、トヨタのランドクルーザー、三菱のパジェロ、スズキのハスラーやジムニーなどを見れば一目でSUVだと分かります。

ただ、排気量といった走行性能については、昨今の環境への負荷という考え方や、燃費の良さに対する価値観。さらに、走行性能そのものに対する価値観の変化といったさまざまな要因が重なり合って、大きく二つに分かれているのが現状です。

今回はそういったSUVの走行性能といった部分について、各社のSUVを実際にご紹介をしながら見ていきたいと思います。

SUVは歴史を見れば、走行性能がイメージできる?

先述しました通り、SUVはもともと砂漠で生まれたという流れがあります。

これを聞くと、砂の中を四輪駆動の自動車が、砂を巻き上げなら力強く走っているシーンを想像されるのではないかと思いますが、SUVの走行性能のイメージはまさにそれが原型です。今でも世界で砂漠地帯の多い国では、SUVが本来の走行性能を前面にして活躍をしています。

具体的には、大きな排気量を持つエンジンを搭載して、四輪駆動でガンガン走るイメージですね。燃費というのは悪くて当たり前。リッター5km走れば良い方だという感じではないかなと思います。SUVの走行性能についてのイメージは、だいたいそういった見た目通りということで間違いないのですが、ただ日本に砂漠はありません。

もちろん雪が深く積もる豪雪地帯や、舗装されていない道路が多い山間部などであれば別ですが、日本はバブル時代を経てアスファルトで舗装されていない道路というのをほとんど見かけなくなりました。

そんな現代の日本に求められる走行性能は、本来のSUVとは大きく違ってきています。そういった部分で、2つに分かれてきているのが現状だということですね。

SUVの走行性能は、各社の特徴が出やすい

SUVの走行性能を見る上で、まず分かりやすく日本を代表する車メーカー、トヨタの車同士で比較してみたいと思います。

具体的には、ランドクルーザーとハリアーですね。ランドクルーザーは、まさに生粋のSUVです。それに対してハリアーは、公式サイトでも紹介されている通り、ラグジュアリーSUVというコンセプトを打ち出しています。機能のみを求められてきたSUVに、「ラグジュアリー」というのは、どういう事なのでしょうか?そちらについて、見ていきましょう。

まずランドクルーザーは、排気量が4.6Lとなっています。燃費もカタログ表記でリッター6kmとちょっとですので、実燃費はこの数字以下という事になりますね。

それにやはり排気量が並ではありません。大きな車といえばアルファードもありますが、排気量は3.5Lですので、それを上回る排気量です。

もちろん4WDなのは当たり前。つまりランドクルーザーというクルマは生粋のSUVであり、たとえば雪山にスキーやスノーボードによく行かれる方や、豪雪地帯にお住まいの方、あるは毎週末のように路面状況の悪い山の中へ走りに行くといった、本来のSUVに非常に近い使い方をされるオーナーさん向けの車となっているのです。

それに対してハリアーといったラグジュアリーSUVというのは、海や川、キャンプといったアウトドアを楽しむための「スタイル」としてのSUVというイメージの方が強くなります。

つまり本気で路面状況が悪い道を走るための車ではなく、あくまでそのSUVの精神や魂を受け継ぎながらも、現代の走行性能に対する価値観に合うように仕上げられた車です。実際にハリアーの排気量は2.0Lとなっていますので、ヴォクシーやノアといったミニバンと同じです。

走行性能についても、静粛性や振動の少なさといった、まさに現代の走行性能に対する価値観にしっかりと応えられるようにセッティングされています。SUVというのは、その精神や魂、生活スタイルの象徴としての道が、すでに始まっていると言っても良いのかもしれません。

SUV の走行性能、海外勢はどうなっている?

海外勢のSUVの走行性能は、日本よりハッキリと明確に分かれていると言っても良いかもしれません。

メルセデスやBMW、アウディといった日本で有名な高級車メーカーも、次々にSUV市場への参入していますが、その走行性能として主となっているのは、はっきりと「象徴としてのSUV」といった方向性となっています。

逆に、ランドクルーザーのように本気で悪路走行を主としたSUVとなると、海外の車は本当に大型となります。たとえばメルセデスのGクラスになると、排気量が5.4Lといった数字になります。これはランドクルーザーを上回る排気量ですね。

もう一つ有名なのはレンジローバー、ランドローバーではないかと思いますが、こちらも排気量が5.0Lと、とても大きいですね。さらにSUVの本場アメリカでは更に大きな車が存在します。

SUVファンならご存知キャデラックやハマー。こちらは排気量が6.0Lを超えています。このように、海外勢のSUVは、ラグジュアリーSUVのように、あくまで精神や魂といったものを受け継ぐモデルと、実際にSUVとして使えるモデルとで、明確に分かれています。

SUV が街中で走るのに必要な走行性能とは。

SUVが日本の街中で走るのに必要な走行性能は、やはり静粛性や振動の少なさ、燃費の良さといった部分となります。

もちろん豪雪地帯では話がまったく変わってきますが、砂漠のような路面状況になることがあまり考えにくい日本では、ハリアーのように、生活スタイルを表現するSUVとして、走行性能はあくまでほどほどの排気量で、操作性の良さと、静粛性の燃費を求めるものが多いのではないかと思います。

まとめ

SUVの走行性能についてチェックしてきましたが、いかがでしょうか?

SUVの走行性能は、はっきりと二つに分かれてきています。購入を検討する際には、そういった部分を比較しながらチェックされると良いかもしれませんね。